「お祭り?? 」




そうだよね~
夏と言えば何と言ってもお祭り♪
明日から待ちに待った夏休みになるし…





首をかしげながら聞き返すと 嫌な顔せずこれまた可愛い笑顔で答えてくれた。


「うん
あのね ここら辺ってあまり娯楽がないじゃない? だから皆お祭りとか凄く気合い入ってて楽しいよ♪」



「へぇ そうなんだ~ 」




そういえば…昔一度だけ来た事あったなー
ちょうどこの時期だった




「怜沢ー ちょっと良いか?」


「あっ ちょっと待ってて」



2人で話してると前のドアから怜沢さんを呼ぶ男子がいた。


「じゃあ 詳しい事はメールしてもらっていい?」


「うん! 約束ね♪
それじゃあ またねっ」


そう言うと手を振り怜沢さんと別れた。




さーて 帰るとするか



ここら辺確かに何もないから暇なんだよね~
だから 祭とかあると嬉しいかも



カバンを持って教室を出て校門を向かう。






〝うんっ 約束するね″

〝絶対だよ?″





……さっき怜沢さんが言った言葉が昔誰かに言われたような気がして
頭の中で言葉がかぶった。



誰だったけ?
思い出せない……