「..またやっちゃった」 あたしは独りで呟いてから 床に無造作に広がっている服を着た。 いつものことだ。 いつものこと。 そう自分に言い聞かせて 頬を伝う冷たいものに気付かないふりをした。 「どーせ暇つぶしだしい? まあ暇つぶしにもならん男だったけどー?」 とつい口から出てしまう精一杯のあたしの強がり。 これもいつものことだった。 「まっあんたにはもったいない女なのよ。 あたしは」 最後にそう呟やき オフにしていた携帯の電源をいれた。