タカルコワの新婚旅行

「素敵なコインだね」




コインには文字と人物の顔が彫刻されていた。




「誰だろう。なんて書いてあるんだろう」




「私にもわからない」




歴史好きなナスタであったが、古代の文字や人物までは知らないようだ。




二人は観光を続けた。




タカルコワは途中、右足がかゆくなった。




かゆいから、右足のふくらはぎかいていた。




なんだろう、と思って見てみると右足のふくらはぎの一点が赤く腫れていた。