「ああ。奴等も不死身じゃない。
傷の回復能力なんかは定かじゃないが、ライカンと言っても、その姿は狼そのもので普通の動物と同じように殺せる。」





“殺せる”



普段の先生からは聞くことのない言葉



ゾクリと背中に恐怖が走った



そう
彼は紛れもなくヴァンパイア



私たちには到底想像できないような残虐な過去を持っていても仕方がない…




でも


理解していても
先生は違う

先生は人を殺したりなんかしない



と無邪気に思い込んでしまう自分は消せなかった