一瞬だった


耳をつんざくような音が響いて


私は辺りは驚くほど静かになった



私はゆっくり目を開けた


周りに生い茂っていた幹が数本なぎ倒されていて


エリザベスがその中で踞っていた



血が染みる右目が霞む


でも
しっかりとその姿は見えた

仁王立ちして
私の前に立っていたのは

透き通るような金髪
筋肉のついたきれいな背中

一瞬で分かる



「先…生…。」