パトカーの近くに居たのは五十嵐だった。


パトカーの後部座席へと、加地が入れられようとしている。

「君が真犯人か?」

五十嵐の問いに、加地が笑みを浮かべる。


「このままでは終わらないよ?」

「どうゆうことだ!?」


加地が下卑た笑いを洩らす。

「ンククク……。ハハ…ハハハハハハ!」


高らかな笑いと共に、サイレンが鳴り響きだした。