私達は岡田の家へと向かって、紀山から全てを聞き出した。


「盗聴機の取り付け方は、前もって教えられたの。でも、好意的に先輩をストーカーの協力しようなんて思ってません!」



「分かってる。脅されていたんでしょう?」

私達は加地の車に乗っていた。

運転をする加地。

後部座席に私と紀山。


「…うん。言うこと聞かないと、酷い目に遭わせるって…」


彼女は涙を流した。


痛かっただろうな。

辛かっただろうな。



私までも涙を流しそうだった。