食堂で食事を済ませた私達は、再び、あの男について語り合った。


「気持ち悪いですよね〜」

「そんな事言ったら悪いわよ」


内心、気持ち悪いと思っている私がいた。


「不細工だけならいいんですよ。しょうがないですから…。でも、何か、陰キャラってゆうか何とゆうか…オーラが気味悪いんですよね〜」


コーヒーを煤【すす】りながら、私は軽く流した。

「そうね…」


その時、私は窓ガラスを見た。


私の背後に、例の男、加地 匠【かじ たくみ】がいた。