「あ、あの…誕生日おめでとうございます」

その声に、虫唾【むしず】が走る。

「あ、ありがとう」

私は、その不細工という言葉が似合い過ぎている男から、プレゼントをもらった。


すると、その男は慌てて立ち去った。


「何だよアイツ。気持ち悪ぃ」

斎藤が顔を歪ませる。