ふと、ある机に目が走る。

加地の机だ。

私は恐る恐る歩み寄った。


ノートやら雑誌が積んである。

私はそれらをペラペラと捲った。

すると、ある一冊のノートから何か落ちる。


私は拾い上げ、それを見た。


私の写真だ。

盗撮!?


私は加地の机に取り付いた、三段ある引き出しを全て開けた。

上の段と下の段はノートやらペンやら…。

真ん中の段は……


私は小さな悲鳴を上げた。

私の写真が何十枚もあったのだ。


「どうして…」

私は吐き気すら覚えた。


慌てて、私は会社を出ようと走った。

階段を下り、一階のフロアまで辿り着く。

私は外へ通ずる扉へと走った。