「顔色悪いな」

ファッション担当デスク、五十嵐がコーヒーを差し出してくれる。

「全然寝れてないので…」

自慢の顔にも、化粧では隠しきれないほどの隈が出来ていた。


「仕事の頑張り過ぎだ。少しは力を抜けよ」

五十嵐は、私の肩をポンポンと叩き、自分の机へと向かった。