「よいしょっと……」


琥珀は地下へと繋がる扉を閉めると、持っていた灯りを消して書庫を出た

一応誰もいないかを確認してから出たつもりだったが……


「そこで何をしているのですか?」


「鋼……。どうしてここに?」


気づけば後ろには、怖い顔をした鋼が立っていた

「それはこちらの台詞です。何をしていたのですか?」


顔を覗き込み、じっとこちらを見てくる鋼


正直気まずいよ……