琥珀は南の両目から、涙が溢れていたことに気がついた


撫でている指も、震えていた


笑っていても本当は悲しいんだ……


そうだよね。二人は夫婦なんだもん


南を凝視していた琥珀は、不意に南と目があってしまった


「琥珀ちゃん」


「なんですか?」


「その額の意味が、あなたにはわかる?」


「いえ……。知っているのなら教えてください」

地面に手を着けて頭を下げる


すると、立って呆けていた鋼が琥珀の後ろに座り、頭を下げた