呼吸が乱れはじめ、指先がどんどん冷たくなっていくのが琥珀には分かった


「美月……。俺は、あきらめ……な……」


続く言葉がもう聞こえなくなったと思えば、白雲の目が弱々しく閉じられてしまった


「ちょっと、目を開けてよ!ねぇ!」


琥珀は南から離れ、白雲の身体を揺らすが、全く反応がない


「止めなさい。これは白雲の意志なの」


「……南様、それはどういう意味ですか」


南は白雲のそばにより、頭を撫でて、白雲のことを話し始めた