「白雲。連れてきたわよ」


南は白雲の頬に優しくふれると、琥珀を白雲の前に誘導した


「……お前の……言うとおりだ」


「え?」


「お、俺は……美月が好きだ。だ、から……こうするしかないんだ」


血の付いた手で白雲は琥珀の額に触れ、印を刻み始めた


「これは呪いだ。……いつか俺が美月を……手に入れ、る……の、呪い」