なぜなら、白雲が自分の首筋に刀を突き立て、勢いよく切り裂いたからだ 血が飛び散り、数滴琥珀の頬につく 白雲の目の前に立つ鋼には沢山の血がついていた 「……びゃく、うん」 鋼は目を丸くし、血にまみれる白雲を見つめる そして白雲は苦しそうに微笑むと、力無くその場に倒れてしまった 「みな……み……」 震える手を南に向け、呼びつける 南はそれに応えるかのように、琥珀を捕らえたまま白雲のもとに歩み寄る