【第二部】鬼に愛された女



そんな白雲とは裏腹に、南の表情は曇る


「……白雲!!」


怒りをぶつけるかのように南は怒鳴って白雲を呼ぶ


「……あぁ、分かっている」


そして袖に隠し持っていた短刀を取り出して、鞘からから刀を抜く