【第二部】鬼に愛された女



だが心が危険だと訴えてくる


"危険"と言葉が頭の中でよぎると、身体が震えてしまった


「鋼。美月に会わせろ。さもなくばその女を殺す」


「落ち着け白雲!奥方様はもうおられないんだ。お前も薄々感じてるんじゃないのか」


白雲は何かを言おう口を開くが、鋼から視線を外して、小さく呟いた