【第二部】鬼に愛された女



どうしてお母様を探すの?


お母様は亡くなっているのに……


「……白雲、知らないのか?奥方様はもうこの世にはおられない。お亡くなりになったんだ」


琥珀と同じことを考えていた鋼は、琥珀に代わって白雲に尋ねる


「白雲、お前は……」


「うるさい!!」


鋼の言葉を妨げ、大きな声で怒鳴りあげる