【第二部】鬼に愛された女



「なんのためにだ?」


「さぁな。俺も正直わからない」


「ふざけるな。正直に答えろ」


「正直に答えろ?ならお前も俺に、美月の居場所を教えろ」


白雲は乱暴に鋼から手を離す


「どけ。俺は美月を探す。そのために地下牢から逃げた。お前が美月を隠すのなら、容赦はしないぞ」


挑発的に話す白雲の言葉を聞いてた琥珀は、ある疑問がわいてきた