だが違った 白雲は鋼に殴り飛ばされていた 「琥珀様、ご無事ですかっ!?」 すかさず鋼は琥珀の元に駆け寄り、身体を起こさせた 「ごほっ、こほっ……。へ、へい……き……」 急に肺に空気が入った所為か、琥珀は咳が止まらない 琥珀は自分の首に手を当てて、なんとか気持ちを落ち着かせる 「琥珀様。本当に大丈夫なのですか?」 「うん。……大丈夫」