【第二部】鬼に愛された女



鋭いまなざしを琥珀に向ける白雲


琥珀は白雲の迫力に、ごくりとつばを飲み込んだ

「お前は知らないのか?あいつらは女が頭領になるのが許せないんだ。だから表向きでは勝負させることになっているが、裏で鬼神院が手を引いている」


「じゃあこれは公平じゃないじゃない!」


確かに私には頭領になる意志はあった


なら学力や妖力も公平にしてないということになるの?