【第二部】鬼に愛された女



「ごほっ」


琥珀が埃のせいでむせてしまうと、鋼が埃から琥珀を守るように抱きしめる


「……大丈夫ですか?」

「う、うん。平気。ありがとう……///」


「行きましょう」


そして鋼は琥珀を横抱きし、ゆっくりと闇に足を踏み入れた