【第二部】鬼に愛された女



そんな話をしていると、あの書庫についてしまった


「……こちらです」


鋼が書庫の重い扉を開けると、満足そうに玄二が一番に中に入っていった

それに続いて琥珀に要、そして鋼が中に入っていく


「……この隠し扉が地下牢に続いています」


周りの床と違う床を指差し、鋼が琥珀らに説明した


そしてしゃがみ込むと、豪快に扉を開けた


そのせいで辺りの埃が舞い上がってしまった