鋼が深呼吸をすると、間を空けてから琥珀に静かに話し始めた 「……今から会う男はとても危険です。相手の心を読む能力あります」 「ん?相手の心を読むから危険なの?」 「それもあるのですが、きっとあなたを殺そうとするはずです」 「それはなぜなの?私の命を狙う理由なんてないでしょ?」 鋼は苦い表情をすると、意を決し、琥珀に悲しい事実を打ち明けた 「……あいつは、白雲は琥珀様のご両親を殺したのです」