「なに言ってるの!私は人間よ。 妖怪じゃないわ」 「そんなことはありません。あな たは頭領の娘、百鬼琥珀様です」 私は目の前の男の言葉が信じられ ず、おじ様に視線をおくる でもおじ様は、ふいっと、顔をず らして目も合わせてくれなかった 「……本当なのね。本当に私は妖 怪なのね」