【第二部】鬼に愛された女



「じゃぁ鋼のお父様たちの出会い話とか?」


何となく案を出してみた琥珀に、鋼は最初は呆然としたが、呆れた顔で小さく笑った


「なっ!どうして笑うのよ!」


「いえ。昔に俺と前頭領との出会い話を聞きたがる方がいまして、それを思い出しただけです」


「へぇ。それで話したの?」


「それが、話す前に亡くなられてしまいました」

苦しそうに話す鋼を見ると、琥珀の心も苦しくなった