【第二部】鬼に愛された女



「そうなんだ。なんかいいわね。私は好きだよ、月と桜」


「俺もですよ。とくに月が好きです」


鋼はどこか悲しそうに月を見上げた


鋼の横顔は、今まで見た中で一番悲しそうな顔をしていた


「鋼」


「……どうしましたか?」