「彼は地下牢にいます。すぐそこのあまり使われていない書庫に、地下牢に続く扉があります。そこから地下牢にいけます」 「そんな所に白雲はいたのね……」 南はとても悲しそうな顔になった そしてとても儚げな瞳 「おば様?」 「いえ。気にしないで。……あ、用事を思い出したから、私は行くわ」 静かに立ち上がると、音もなく部屋を出て行った