それからしばらく、癒音と2人でクラス発表を見てたけど…うん。

「40人中35人を知ってるってさ、なんかビミョーな感じ。」
「分かる~。」

この辺には、小学校が2つしかない。

1つは学年に20人しか居ないような、小さめな学校だから、こうやって中学生になっても、ほとんど全員知り合い。

新しい出会いとか、中学デビューとかなんて、絶対ムリ。

「…彩が居なくない?」

ふと、癒音にそう言われて、クラス発表を見なおした。

…居ない。

彩は、ハキハキしてて明るい、学年のマドンナだった子。

なんで居ないんだろ…?

「山瀬、受験してったじゃん。」
「「橘!?」」

声のした方へ向くと、そこに居たのは仲良し男子の橘遊舞-タチバナユウマ。

なんか、卒業式の日と少し違うような…?

「橘、あんたなにアシメなんかにしてんのよ~。」
「う、うっせ///」

あぁ!

髪型が変わってたんだ!