俺の頭の中は
不安ばかりが渦巻いて

でも、諦めたくなくて
1人で公園のベンチに座っていた。



こうしていると、
告白したときのことを
思い出す。



確か、あのときも
彩花は約束の時間になっても
姿を現さなかった。


俺がベンチに座って待っていたら
突然、誰かに
後ろから抱きしめられて

振り向いたら
悪戯に笑う彩花がいて

こいつを守りたいと
改めて思ったんだったっけ。