「実、つれてきたわよ」 そういうと彼女はつかつかと靴をはいたまま 家の中にはいっていた。 レトロなつくりの家からは 優しい木のニオイがする。 玄関はフラットなつくりにあって段差がなかった。 外国の家みたい。 あたしはそう感じながら彼女にならって 靴のまま家にはいっていく。 木の板の廊下にはいくつか汚れた跡があった。 それは自転車のタイヤのあとに似てるようで。 彼女が廊下の奥にある、扉に手を伸ばす。