「恋愛は不自由なんです。

けど
誰かを想うことは
自由です。


それを止める権利はあたしにはないです」


あたしも止めれなかった。


多分あたしが
実の姉の立場だったとしても
彼を想う。



「あたしは
実の姉でも、
兄でも、
男でも
年寄りでも

なんでも

きっと
彼のことを想います。

そして
それは
誰にも止められる権利はないです」



だから、

実と同じ顔で、
そんな泣きそうな顔しないでほしくなくて、
あたしは彼女を両手で抱きしめた。