何度か呼び続けると… 『…ん……』 眩しそうに目を開ける榎南に俺はホッ…として話しかける。 でもまだその瞳は、虚ろで天井を眺めていた。 それでもだんだんと今の状況を理解したらしく… 『…ここ…』 自分がいる場所が分からないのは当然でここが俺の家だと言いながら、俺は榎南がいるベッドの縁に軽く座った。 『私…なんで…』 ああ。そっか、分からなくて当たり前か。 俺は今に至るまでの事を伝える。 起き上がろうとしても、起き上がれない榎南の姿を見て、胸が痛くなって…