私は守られるような…そんな存在じゃ無いのに…





違うのに…




どうして…





認めたく無いけど私は助けて欲しいんだ。






「榎南の心救ってやるから。」






何故か安心出来る…この声...。






今度は私から翔の腕を遠慮がちに掴んだ。



翔の事…信じてみてもいいのかな…






「お前の人生楽しくさせてやるからな」




掴まれた事に気付いて翔は顔を上げた。





私達は向かい合って顔を合わすと翔はどうしてか嬉しそうに笑っていた。





『生意気…』




私もそんな翔を見て少し俯いて小さく微笑んだ。