「榎南ね。可愛い名前じゃん」 うわ。軽そうな男。 誰にでも言ってるんだろうな。 「俺の名前は渡部 翔。」 『......』 「何か言えよ」 だってもう二度と会わない人の名前なんか覚えたって意味無いし。 「はぁ...ツレねーな」 ツレなくて結構。 男は軽く溜息を吐くとさっきコンビニで買ったおにぎりを袋から出す。 「はい」 『......』