『...ふぅ』





そういえば帝くんは翔と私がもう付き合っているって思ってるみたいだけど、実際は...







今すごく気まずい状態なんだよね...







でも今日伝えるって決めたんだから。







勝手に頭の中で翔の家に帰って何ていうかシュミレーションしている自分が居て思わず溜息が漏れる。








私は一度深呼吸をして家に入る。










「『あ...」』






そこにはリビングから出てきた翔と視線が合いお互いの言葉が同時に重なる。









「あのさ榎南、俺...『翔...私、今までいっぱい迷惑かけたよね』







私は翔の言葉の前に話し出す。









『でも、私にとって翔は、誰よりも大切な存在なんだ。』