この手はいつまで...。







どうしたらいいのか分からずチラッと帝くんを見ると帝くんは私の視線に気付いたみたいで小さな声で呟いた。









「もうちょっとこのままで居させて...」






掠れた声とふいに見つめられた私は...






『うん。』





駄目だと分かって居てもそう答えてしまう自分が居た。









...帰り道。





今日はなんとなくいつもとは違う道で翔の家に行ってみる。








...いつまでもこんな関係じゃいけない。





琴那さんに言われた言葉で気付いた。








私が好きなのは...







「おかえり」






いつも一人考え事をしているせいで帰りが遅くなる私を怒らず笑顔で迎えてくれる。