『...あ。』





「よっ、榎南ちゃん」








また学校が始まっていつもの教室に息が詰まり私は気分転換にと屋上に行くと先客が居た。








『こんにちは、帝くん』





こないだの事が気になって帝くんと上手く視線が合わせられない。









“俺の事ちゃんと見て”






この言葉に私は...







どんな言葉で答えたら一番良いんだろう...。









「この間はびっくりしたでしょ」





『...!!』






帝くんの言葉にもしかして今考えてた事を口に出してたかと思って私は思わず固まってしまった。






「榎南ちゃん?」






『あ...う、うん。』








「俺、本気だから」






思ってもいなかった一言に私は目を大きくしてさっきは見る事が出来なかった帝くんと視線を合わせる。