それから数日が立つ。






少しは気持ちが落ち着いたとはいえ、心のモヤモヤはいくらたっても晴れ無くて...







考えないようにすればするほど浮かんできてしまう。








今日は土曜日で、私は一人、気分転換がてらに出掛けようとする場所はちょうど翔の会社の前を通る。








翔は今日も仕事で会社に行っている。







この中に翔が居るんだ...







私は会社の前で立ち止まってそんな事を考えていると突然横から話しかけられた。








「貴方は...」






『...えっ?』





思いがけず話しかけられその声のした方を向いてみる。








『…っっ』






その人を見て私は言葉が出ず、驚きと怖さで思わず目を泳がしてしまった。








「やっぱり」