『今思ったけど...』
「どうしたの?」
こんなに帝くんの事知ってるって。
『二人は親友なの?』
「まぁね」
よいしょ、とベッドから大稀くんが起き上がる。
「小学生の時からの付き合いだから」
『だからか。』
そうじゃなきゃ相手の事こんなに話せないよね。
『大稀くん、色々とありがとう』
「いいんだよー」
くしゃっと笑って大稀くんは保健室のドアに向かう。
「じゃあねー」
『ばいばい』
相変わらず緩く笑いながらひらひら手を振りながら保健室を出ていった。
『あれ?大稀くん何しに此処に来たんだろう...』
なんか読めない人...。
でも、なんか気持ちが落ち着いた気がする。
そして次の授業から私は教室に戻った。