「どうした?いきなり」




きょとんとしたような表情で翔は私を見る。







『なんとなく...』





普通こんな事なんとなくで質問しないよね...






自分が言った発言に少し後悔する。









「そうだなー。才能はあるか無いかじゃ無くて心じゃないか?」





一度考えるように宙を見た後、翔はそう言った。







『心?』







「だっていくら才能があったって人間性が無かったら意味無いだろ?」





『確かに…』





説得力のある言葉に私は頷く。







「幼稚園の先生になりたいの?」






『…っっ』





直球すぎる言葉に私は身体を揺らしてしまう。