『す、すみません...』 私はサッ、と伸ばしていた手を引いた。 「いや…」 重なったその手は女性にしては大きいから男の人か...。 でもこの声どっかで聞いた事あるような気がした。 誰か気になって目が腫れている事を忘れそのまま目線を上げていく。 視界には黒いスーツが映る。 私の視線がその人の顔にいって... 私は見なきゃ良かったと後悔した。