私は、保健室を出て、必死に屋上に向かって走る。





相変わらず手首は血が出てさっきより更に痛みを増している。







『…はぁはぁ』





必死に走る私を周りの人は、不思議そうに見ている。





けれど、今の私にはそんな事を気にかける余裕なんて無い。






あまり人の居ない階段で一度走っていた足を止める。





歩き出そうとしたけど、あまりの手の痛みに身体の力が抜けてそのまま階段に座り込む。






『…っふ…っ…』





座った途端に自分の気持ちとは裏腹に涙が止めどなく流れる。