その声に走りながら振り向いてみると、いつの間にか縮まっている距離。 それを見かねた翔が更に走るスピードを速めた。 その途端、翔は私を追い抜かして私の前に立って止まった。 『わっ…』 私は必然的に止まってしまう。 「榎南、何で逃げる?」 『別…に…』 走ったせいで息切れしてしまう。 「どう見ても逃げてただろ!!」 それに比べて翔は、息切れ一つしていない。 『別に?ちょっと運動しようと思っただけ…』