そして、やってきた土曜日。




私は待ち合わせした駅に向かう。





駅はやっぱり時間も時間で人が多いけれど、私がいる場所から少し離れた所で周りを見回している一人の男の子が見えた。






『帝くん…?』






見つけたのはいいけど、なんか自分から行くのはちょっと恥ずかしい…






どうしようかな。




少し立ち止まって帝くんの事を見ていると…






あ...




丁度こっちを見た帝くんと目が合う。




途端、帝くんの表情がパァーっと笑顔になった。




そんな彼に対して私の顔はひきつってしまう。