「…じゃあな」 それだけ言って来た道を戻ろうとすると… 『………翔!!』 何かと思って振り向いてみれば… いつもより赤い顔をして。 ありがとう。…と 最初は聞き間違えかと思ってたけど、榎南の様子を見るとホントのようだった。 それだけ言うと榎南は急いで家の中へ入っていった。 反則だろ、あれ。 知らずに上がってしまう口角。 嬉しい気持ちを抑えながら俺も、家に戻った。