…***




やばい!!





ゆっくり考え事してたらあっという間に授業が始まるまで5分をきっていた。






やっと校門だ…。





そう思って角を曲がろうとした途端…





ドンッ…!!






「うわっ…」




『きゃ…!!』





角の先に人がいる事なんて知らずに私は、誰かとぶつかってしまった。





『い…った…』





軽く頭をぶつけた衝撃で頭が少しボーッとする。





「ごめん!!大丈夫!?」




誰だろう…




頭を手で押さえながら顔を上げると思わず首を傾げる。





そこには…




眉を八の字にしながら私の顔を覗き込んでいる同じ学校の知らない男子生徒がいた。