「分かるよ。」 俺は沈黙の後しばらくして口を開いた。 でも、すぐに榎南の怒声が響く。 『分かる訳無いでしょ!!』 その瞳は憎しみに満ちているようだった。 それでも。 俺は… 「分かるよ」 …一人の辛さは俺にだって分かる。 榎南がどんな人生を送ってきたのか今はまだ分からない。 そんなの同情だ。って思うだろう… それでも、助けたいから言うんだ。 分かってやりたいのにこんな言葉しか言えない… 知ったかぶりされるのは俺も嫌だ。