くそっ…! なんで俺の事だけ忘れてんだよ…… 本気で忘れている亜樹を見てると胸が痛くなってくる。 何で…だよ…そんなに俺の事が嫌い…だったのか? 忘れられて悔しいのか、たいした怪我じゃなくて嬉しいのか、 頬に暖かい物が伝わってきた。 「はは…俺…だせぇ…」 涙は拭っても拭ってもあふれてきた。 亜樹…本当は今日付き合ってたら1年記念日だったな… そんなことを心の中で思っていた。